カラーだと、色の変化がよくわかります。中央後部の葉にテープを貼ってあるのが見えますね。ねじれていたり、垂れ下がっていたり、と少々見栄えの悪い葉は、裏にテープを貼って修正するのです。
植物画を描くとき、よく「目の前にある花を正確に」といわれますが、実際はそうではありません。というのも、「目の前にある花」=その種の花の代表 ではないからです。花びらの数ひとつをとっても、現実には途中で虫に食われたり、奇形だったりで、一定しません。植物画でいう「正確」は「平均」という意味に近いです。つまり、例えばオキシペタルムの花の中には、花びらが4まいであったり、6枚であったりするものもたまにはあるのですが、5枚のものが最も多い。だから、5枚の花びらのものを描く、ということです。
葉も、周囲が波打つていどならいいのですが、裏がえるほどよじれているのは多くありません。だから、修正して描きます。
描き始める前はいつも、テープで貼ったり、支柱で支えたりで、理想の姿にできるだけ近づけるようにしています。