いよいよ半田山植物園での展示まで2週間を切りました。準備のほうも、拍車がかかっています。
毎回展示のたびに行う体験講習も、参加者募集中です。原則的には往復ハガキで半田山植物園に申し込んでいただくのですが、植物園の計らいで(すでに顔なじみになった私の顔パスで?!)ネット経由でも受け付けてもらえることになりました。参加ご希望の方は、以下のアドレスに、
住所・氏名・電話番号・植物画体験教室希望 の旨を書いて送ってください。
必ずタイトルに植物画体験教室申し込み と書いてください。無題だと、迷惑メールとしてはじかれてしまう恐れがあります。
申込先 macaron@js7.so-net.ne.jp
日時 11月20日土曜日 10時〜12時
持参するもの 鉛筆・消しゴム 参加費300円
何を書くかはまだ確定していませんが、紅葉か、木の実か、何か秋らしい題材をと思っています。たくさんの方の参加をお待ちしています。
2010年11月04日
2010年11月02日
カレンダー
2010年11月01日
11月の展覧会情報
ナンバンギセル
2010年10月30日
愛知トリエンナーレ
先日の愛知トリエンナーレは、現代美術のお祭り。メイン会場となった、愛知芸術文化センター入り口には、日本を代表する現代美術作家の、草間彌生さんの作品? 水玉模様のプリウスが展示されていました。
草間さんの世界は、あらゆるものが極彩色の水玉模様でできているようで・・・・
花も、カボチャも、この通りです。
植物画とは縁遠い世界のようですが、私は現代美術がけっこう好きで、しばしば足を運びます。「自分の目に見えるモノに忠実に作業する」と言う点で、自分の作業と似ていると思うからです。
草間さんが統合失調症で、妄想や幻覚に悩まされていたことはよく知られています。
他者からみれば、「夢の世界」ですが、彼女にとっては「増殖する水玉に押しつぶされそうになる世界」は間違いなく現実です。
見方を変えると、草間さんの目は、ふつうの「ヒト」の目とは構造が違っているといえるかもしれません。以前テレビで、トンボや魚の目に映る世界を見たことがあります。それは「ヒト」の目に映る世界とは全く別のモノでした。
巨大な水玉の花の前にいると、「ヒト」ではない何かになったような、不可思議な浮揚感を感じました。
2010年10月28日
フェイジョアペン画
2010年10月25日
東山植物園 植物画展示
2010年10月22日
オキシペタルム写真
カラーだと、色の変化がよくわかります。中央後部の葉にテープを貼ってあるのが見えますね。ねじれていたり、垂れ下がっていたり、と少々見栄えの悪い葉は、裏にテープを貼って修正するのです。
植物画を描くとき、よく「目の前にある花を正確に」といわれますが、実際はそうではありません。というのも、「目の前にある花」=その種の花の代表 ではないからです。花びらの数ひとつをとっても、現実には途中で虫に食われたり、奇形だったりで、一定しません。植物画でいう「正確」は「平均」という意味に近いです。つまり、例えばオキシペタルムの花の中には、花びらが4まいであったり、6枚であったりするものもたまにはあるのですが、5枚のものが最も多い。だから、5枚の花びらのものを描く、ということです。
葉も、周囲が波打つていどならいいのですが、裏がえるほどよじれているのは多くありません。だから、修正して描きます。
描き始める前はいつも、テープで貼ったり、支柱で支えたりで、理想の姿にできるだけ近づけるようにしています。
2010年10月21日
オキシペタルム ペン画
2010年10月19日
フェイジョア 写真
ペン画教室の生徒さんからフェイジョアの実を頂きました。毎週新聞原稿の材料探しに苦労しているので、助かります! 最近流行のトロピカルフルーツ。
フトモモ科の 常緑低木で、 南米原産です。
花は5〜6月に、赤と白のツートンカラーの花をつけるそうです。(私はまだ実物を見たことはありません。来年にはまた頂けそうなので、そのときにまた)
10月頃に実が熟し、熟した実はパイナップルのような香りがするそうですが、食べたことはありません。
あまり市販されていないようですが、道の駅で10コ300円で売っていたという話もあります。耐寒性があるので、関東以南なら一般家庭でも栽培可能。
写真の角に映っているのはオアシスです。木の枝を固定するときは、剣山よりもオアシスを良く使います。というのも、ふつうを切るときは、横に張り出している枝を切ることが多きので、剣山では固定しにくいからです。10cm角くらいの大きなオアシスを準備して、側面に枝をさして固定しています。そして、転倒しないように、描かない部分は思い切って切ってしまいましょう。短い方が水あげがよくて、長持ちします。
2010年10月18日
トルコキキョウ
2010年10月16日
岡山理科大学自然植物園観察会
9月に開催されました、岡山理科大学自然植物園秋の観察会・植物画体験講習の受講生作品がホームページにアップされました。今回初めての参加者も多かったのですが、どれも力作揃いです。下記ホームページから、見てください。
来年の予定はまだ決まっていませんが、たぶん6月くらい??どんな花が咲いているか、楽しみです。
http://www.ous.ac.jp/garden/
植物園ホームページから転載しました
みんなで大学構内を植物採集しているところ

採集してきた植物を、実験室で描いています
来年の予定はまだ決まっていませんが、たぶん6月くらい??どんな花が咲いているか、楽しみです。
http://www.ous.ac.jp/garden/
植物園ホームページから転載しました
みんなで大学構内を植物採集しているところ
採集してきた植物を、実験室で描いています
2010年10月15日
県立図書館 パネルディスカッション
2010年10月13日
ボタニカルアートで描く、日本の固有植物
日本にしか生育していない植物を描いた植物画展が、19日から名古屋の東山植物園で開催されます。
詳しくは http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/05_plant/index.php 東山植物園ホームページ
私はカンスゲを出品します。

冬でも緑の葉を保っているので、カンスゲの名前がついたそうです。今では見ることもないですが、昔は蓑や笠に使われていました。理科大の星野研究室には、ちゃんと菅笠と蓑が飾ってあります。私はかぶったことはありませんが。
詳しくは http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/05_plant/index.php 東山植物園ホームページ
私はカンスゲを出品します。
冬でも緑の葉を保っているので、カンスゲの名前がついたそうです。今では見ることもないですが、昔は蓑や笠に使われていました。理科大の星野研究室には、ちゃんと菅笠と蓑が飾ってあります。私はかぶったことはありませんが。
2010年10月12日
センニンソウ ペン画
2010年10月08日
サザンカの実 ペン画
2010年10月05日
ミヤギノハギ 彩色
ミヤギノハギを彩色しました。葉の脈を描き込むか、白抜きするかは、このくらい小さい葉になると微妙です。少し迷いましたが、結局控えめに白く抜きました。
葉の向きで脈の角度が異なって見えるので、鉛筆の下書き段階でしっかり描き込んであります。影になっている葉は、脈も当然暗くなっているので、7割くらい明暗をつけたところで、脈に沿って細く隙間を空けながら同じ色を重ね塗りすると、隙間の部分の色が一段薄くなって、白く見えます。
実際は「白」ではないのですが、人間の目は隣り合う色の落差をより大げさにとらえるので、白い脈に見えるわけです。
先に葉全体の明暗をつけてから「白抜き」すると、脈にも明暗がつくので、より自然な感じになります。
2010年10月02日
ミヤギノハギ ペン画
2010年10月01日
赤磐市中央図書館宝箱搬入
赤磐市の中央図書館には、地域の歴史や活動を紹介するために、いくつかのショーケースが置かれています。その中に、一般に開放されているケースが一つあって、地域で活動するグループや個人の作品を月替わりで展示しています。
10月は、私が講師を務める赤磐市の公民館自主講座・植物画の受講生さんの小品展で、参加者は13名、11月の公民館祭りにむけた案内状に使用された原画を飾っています。
平成の大合併の際に新築された図書館は、明るく、ゆったりとしたスペースで、とても気持ちのいい空間です。私は今現在は赤磐市民ではありませんが、普通に本を借りることもできます。(新規購入のリクエストはできません)一人10冊まで借りられるので、出かけたときには自分と家族のカードを使って、20冊くらい一度に借りてくることもあります。
今回の写真は携帯電話で撮りました。実は携帯を持つようになって4年目ですが、写真を撮ったことはほとんどありません。構図が今ひとつ上手くとれなくて、なんだか傾いた写真になりました。
逆光で写りも悪いですが、雰囲気はわかりますよね? 私も、先日理科大学の観察会で描いたセンニンソウとサザンカ、近所の空き地に生えていたヒレタゴボウの絵を展示しています。お近くへおいでの際は、ぜひお寄りください。(引っ越しの挨拶みたいですが)
2010年09月28日
フランス語教室 時事フランス語
先日からの、フランス語教室のお話しです。
応用クラスは時事フランス語。大学の2年生の教科書を使っています。いちおう、基礎的な文法は修了している方むけです。今年のテキストは、以前NHKのラジオ講座を長く担当していた、加藤晴久さんが書かれています。始めてまとまった文章を読む学生向けなので、とてもわかりやすく書かれています。
教室では、本文を聞いて、読んで、簡単な日本語の説明の後、内容に関する質問や思ったことなどを3〜4人のグループで話し合います。
下記の文は、先週のテキストの日本語訳です。(訳は前もって配られます)
内容はヴァラエティに富んでいて、けっこう雑学的に楽しめます。
たまたま教室にはワインのエキスパートがいるので、細かい突っ込みもいっぱいあって、議論が盛り上がりました。
シャンパーニュとシャンペン
シャンパーニュ地方には、2000年前からブドウの木があります。そこで作られるワインは、18世紀以降、世界中に知られています。当時、シャンパーニュ地方のブドウ畑の面積は、50000ヘクタールでした。
19世紀、シャンパーニュ地方のブドウ畑は、65000ヘクタールとなり、最も広大になりました。しかしながらその後、2度の大災害に見舞われます。一度目は1894年(1864年のまちがい?)、フィロキセラ(ブドウ根アブラムシ)による虫害によって、ブドウの木が壊滅的な打撃を受けました。ついで、1914年から18年の戦争で、シャンパーニュ地方は戦場となりました。しかしながら、その間もブドウの収穫は続けられます。これらの4年間に、それでも1000万,1100万,1600万,1700万本のワインが製造されました。
その後1959年まで、年間1500万〜4200万本が販売されます。そして、販売数は次第に増加します。1960年には5000万本、1970年は1億200万本、1980年は1億8000万本、1990年は2億3700万・・・・おそらく2000年の祭典のために、3億2700万本が1999年に販売されたと思われます。
2000年以降も、注文は増加しています。最高は、2007年の3億3900万本。2008年の販売数は3億2200万にのぼり、うち1億4000万本が190カ国以上に送られました。最終的に、日本には年間900万本が輸入されました。
しかし、喜んでばかりはいられません。数年後には注文はこなしきれなくなるでしょう。今日、シャンパーニュ地方のブドウ畑は33500ヘクタールにすぎません。最高でも、年間生産数は4億1200万本でしょう。このため、ブドウの栽培面積を3000ヘクタール増やそうという動きがあります。今、新しい敷地の境界を定める試みがなされています。すべては厳重に管理され、目下のところ結論は秘密にされています。実際、選ばれた希少な土地の値段は跳ね上がるでしょう。この新しい土地で作られたシャンペンを味見できるのは2021年ごろになります。
朝日出版 時事フランス語2010 より
応用クラスは時事フランス語。大学の2年生の教科書を使っています。いちおう、基礎的な文法は修了している方むけです。今年のテキストは、以前NHKのラジオ講座を長く担当していた、加藤晴久さんが書かれています。始めてまとまった文章を読む学生向けなので、とてもわかりやすく書かれています。
教室では、本文を聞いて、読んで、簡単な日本語の説明の後、内容に関する質問や思ったことなどを3〜4人のグループで話し合います。
下記の文は、先週のテキストの日本語訳です。(訳は前もって配られます)
内容はヴァラエティに富んでいて、けっこう雑学的に楽しめます。
たまたま教室にはワインのエキスパートがいるので、細かい突っ込みもいっぱいあって、議論が盛り上がりました。
シャンパーニュとシャンペン
シャンパーニュ地方には、2000年前からブドウの木があります。そこで作られるワインは、18世紀以降、世界中に知られています。当時、シャンパーニュ地方のブドウ畑の面積は、50000ヘクタールでした。
19世紀、シャンパーニュ地方のブドウ畑は、65000ヘクタールとなり、最も広大になりました。しかしながらその後、2度の大災害に見舞われます。一度目は1894年(1864年のまちがい?)、フィロキセラ(ブドウ根アブラムシ)による虫害によって、ブドウの木が壊滅的な打撃を受けました。ついで、1914年から18年の戦争で、シャンパーニュ地方は戦場となりました。しかしながら、その間もブドウの収穫は続けられます。これらの4年間に、それでも1000万,1100万,1600万,1700万本のワインが製造されました。
その後1959年まで、年間1500万〜4200万本が販売されます。そして、販売数は次第に増加します。1960年には5000万本、1970年は1億200万本、1980年は1億8000万本、1990年は2億3700万・・・・おそらく2000年の祭典のために、3億2700万本が1999年に販売されたと思われます。
2000年以降も、注文は増加しています。最高は、2007年の3億3900万本。2008年の販売数は3億2200万にのぼり、うち1億4000万本が190カ国以上に送られました。最終的に、日本には年間900万本が輸入されました。
しかし、喜んでばかりはいられません。数年後には注文はこなしきれなくなるでしょう。今日、シャンパーニュ地方のブドウ畑は33500ヘクタールにすぎません。最高でも、年間生産数は4億1200万本でしょう。このため、ブドウの栽培面積を3000ヘクタール増やそうという動きがあります。今、新しい敷地の境界を定める試みがなされています。すべては厳重に管理され、目下のところ結論は秘密にされています。実際、選ばれた希少な土地の値段は跳ね上がるでしょう。この新しい土地で作られたシャンペンを味見できるのは2021年ごろになります。
朝日出版 時事フランス語2010 より