今年の10月に名古屋の東山植物園で行われた「日本の固有植物の植物画展」にカンスゲを出品しました。来年は平凡社から、日本のカヤツリグサ科図鑑も出版される予定です。それで少し、スゲにまつわる雑学をお話ししたいと思います。
スゲの仲間は花が地味です。ですから、園芸植物などにはあまり利用されていません。たまに帰化植物の「シュロガヤツリ」が庭などに植えられているのを見ますが、ごくたまにです。
実も食べられません。生活に利用されているものとしては、カサスゲが笠の材料に、クグがくぐ縄に、カンスゲが蓑(みの)や篭(かご)に用いられています。(現実には実用と言うよりお土産用)
しかしカンスゲは、「寒菅」と呼ばれるくらい、冬も常緑で、一年中きれいな葉色を保っています。寄せ植えや、庭植えに最適、ということで斑入りの品種がちゃんと売られています。
葉は5〜10mmと幅広く光沢があり、厚くて丈夫なのでうっかり手で引き抜こうとすると手を切ることもあります。