

先日の愛知トリエンナーレは、現代美術のお祭り。メイン会場となった、愛知芸術文化センター入り口には、日本を代表する現代美術作家の、草間彌生さんの作品? 水玉模様のプリウスが展示されていました。
草間さんの世界は、あらゆるものが極彩色の水玉模様でできているようで・・・・
花も、カボチャも、この通りです。
植物画とは縁遠い世界のようですが、私は現代美術がけっこう好きで、しばしば足を運びます。「自分の目に見えるモノに忠実に作業する」と言う点で、自分の作業と似ていると思うからです。
草間さんが統合失調症で、妄想や幻覚に悩まされていたことはよく知られています。
他者からみれば、「夢の世界」ですが、彼女にとっては「増殖する水玉に押しつぶされそうになる世界」は間違いなく現実です。
見方を変えると、草間さんの目は、ふつうの「ヒト」の目とは構造が違っているといえるかもしれません。以前テレビで、トンボや魚の目に映る世界を見たことがあります。それは「ヒト」の目に映る世界とは全く別のモノでした。
巨大な水玉の花の前にいると、「ヒト」ではない何かになったような、不可思議な浮揚感を感じました。
posted by 西本眞理子 at 11:40
|
コメント ( 0 )
|
トラックバック ( 0 )
|
日記