ことしは卯年。
かわいいうさぎの年賀状がたくさん来ました。
植物画の生徒さんからは、それぞれの作品を使った、自家製絵はがきがたくさん届きます。暮れのぎりぎりまで教室があって、新年もすぐに授業が始まるのだから、わざわざ年賀状を交換する必要もないように思うのですが・・・・
でも、いつも教室で見ている絵がハガキの中に収まって、りっぱに使われているのを見るとなんだか嬉しくなります。だから、やっぱり年賀状はやめられません。
2011年01月03日
2010年12月30日
カンスゲ モノトーン
2010年12月29日
オンシジウム アロハイワナガ
2010年12月27日
シクラメンの描き方
画材屋 boko さんのブログで、私の「初心者のための植物画」 を使ったシクラメンの描き方がアップされています。実際、本に書いたものがこんな風に受け止められているのだなあ、と私も参考になります。
bokoさんのブログのアドレスです
http://ameblo.jp/bokoblog/entry-10748846101.html
今、動画を使った新しい本を執筆中です。慣れない撮影に四苦八苦していますが、来年には出版できるようにしたいと思っています。
bokoさんのブログのアドレスです
http://ameblo.jp/bokoblog/entry-10748846101.html
今、動画を使った新しい本を執筆中です。慣れない撮影に四苦八苦していますが、来年には出版できるようにしたいと思っています。
2010年12月25日
図鑑の絵を描くと言うこと3
以前は、修正はポスターカラーの白を使っていました。はみ出した線の上に、白い絵の具を塗って隠してしまうわけです。
これは、漫画の原稿などでもよく使われます。印刷することを前提にしていますから、スキャンしたときに写らなければそれでいいわけです。実際ホワイトで修正すると、修正した部分だけが際だって白くなるので、作品としてみると変な感じになります。(原画展に出品するときは、なるべく修正の目立たない作品を選んでいました)
新聞の挿絵の場合、以前は郵送または持ち込みで原画を新聞社に送り、新聞社は本社へファックスで送っていました。今は自宅でスキャンして、そのデータが岡山総局、そして本社というふうに、データだけが送られていきます。
修正は画面上で、フォトショップを使っています。
これは、漫画の原稿などでもよく使われます。印刷することを前提にしていますから、スキャンしたときに写らなければそれでいいわけです。実際ホワイトで修正すると、修正した部分だけが際だって白くなるので、作品としてみると変な感じになります。(原画展に出品するときは、なるべく修正の目立たない作品を選んでいました)
新聞の挿絵の場合、以前は郵送または持ち込みで原画を新聞社に送り、新聞社は本社へファックスで送っていました。今は自宅でスキャンして、そのデータが岡山総局、そして本社というふうに、データだけが送られていきます。
修正は画面上で、フォトショップを使っています。
2010年12月21日
図鑑の絵を描くと言うこと2
スゲという植物は、環境によって変異を起こしやすいのだそうです。それで、環境調査をする際には重要なポイントになると言うことで、非常に細かい分類がなされています。
つまり、姿形は一見そっくりですが、毛が生えているかどうかとか、種の形が少し違うとか。
雌しべの頭が二つにわかれているか、三つに分かれているかとかで名前が変わるわけです。
それで、本当に小さな違いでも、それがその植物の分類のポイントになる場合は、目立つように大きく描きます。葉や茎に生えている毛なども、本当は白い細い毛が生えているのは肉眼ではほとんど見えない場合もあるのですが、しっかりペンで描き込みます。
種などは別に大きく描きます。
展覧会に出品する彩色画の場合は、一枚の画面に構図を考えて全部描き込んでありますが、印刷用のペン画は、全体図や部分図はそれぞればらばらに描いて、パソコンの画面上で貼り合わせます。
近頃は画面上で線のはみ出しなども修正できるので、作業がずいぶん楽になりました。
つまり、姿形は一見そっくりですが、毛が生えているかどうかとか、種の形が少し違うとか。
雌しべの頭が二つにわかれているか、三つに分かれているかとかで名前が変わるわけです。
それで、本当に小さな違いでも、それがその植物の分類のポイントになる場合は、目立つように大きく描きます。葉や茎に生えている毛なども、本当は白い細い毛が生えているのは肉眼ではほとんど見えない場合もあるのですが、しっかりペンで描き込みます。
種などは別に大きく描きます。
展覧会に出品する彩色画の場合は、一枚の画面に構図を考えて全部描き込んでありますが、印刷用のペン画は、全体図や部分図はそれぞればらばらに描いて、パソコンの画面上で貼り合わせます。
近頃は画面上で線のはみ出しなども修正できるので、作業がずいぶん楽になりました。
図鑑の絵を描くと言うこと
図鑑の絵は共同作業です。まずモデルとなる標本を手に入れなくてはなりません。
日本中のスゲを描くのですから、北海道にしかないものや、沖縄にしかないものなど、地域限定のものは本当に大変。だから研究室の先生方は毎年何度も調査に出かけて、植物採集をしています。
生の植物が見つからないときは日本中の大学や研究所にお願いして標本をお借りします。全国にいるスゲの会の会員から宅急便で送られてくることもあります。
それらの整理して状態の良いものを選び、これまでに描かれた図鑑などを参照して、どのように描くかを話し合うわけです。全体図はそのスゲの持つイメージ、大きいとか堅い、しなやかな、垂れ下がるなど、実際に生えているときの姿を印象的に表すのが目的です。
具体的に言うと、背が高いものは二つ折り、三つ折りにしたり、上下を切り離して描いたりして、大きさを印象づけるわけです。
日本中のスゲを描くのですから、北海道にしかないものや、沖縄にしかないものなど、地域限定のものは本当に大変。だから研究室の先生方は毎年何度も調査に出かけて、植物採集をしています。
生の植物が見つからないときは日本中の大学や研究所にお願いして標本をお借りします。全国にいるスゲの会の会員から宅急便で送られてくることもあります。
それらの整理して状態の良いものを選び、これまでに描かれた図鑑などを参照して、どのように描くかを話し合うわけです。全体図はそのスゲの持つイメージ、大きいとか堅い、しなやかな、垂れ下がるなど、実際に生えているときの姿を印象的に表すのが目的です。
具体的に言うと、背が高いものは二つ折り、三つ折りにしたり、上下を切り離して描いたりして、大きさを印象づけるわけです。
2010年12月18日
スゲ3

カヤツリグサ科の植物を描き始めたのは1999年から。気がつくと10年以上、約500種を描きました。たぶん、生きている日本人の中で最もたくさん描いていると思います。写真のササノハスゲはごく初期に描いたもの。葉に赤みがかった斑点があったので、点描で表しています。
昔の絵を見て思うことは、ずいぶんモデルに忠実に描いているナーということ。今ならもう少し脚色して、見栄えの良いように描きます。
図鑑の絵は、目の前にある、ひとつの個体にだけ忠実に描くわけではありません。何万という個体の平均的な姿を形にするわけですから、ポイントをおさえて、それ以外のこと(例えば葉の曲がり具合とか、枚数とか)は適当にスペースに合わせて描いていきます。
2010年12月17日
スゲ2
2010年12月16日
スゲ

今年の10月に名古屋の東山植物園で行われた「日本の固有植物の植物画展」にカンスゲを出品しました。来年は平凡社から、日本のカヤツリグサ科図鑑も出版される予定です。それで少し、スゲにまつわる雑学をお話ししたいと思います。
スゲの仲間は花が地味です。ですから、園芸植物などにはあまり利用されていません。たまに帰化植物の「シュロガヤツリ」が庭などに植えられているのを見ますが、ごくたまにです。
実も食べられません。生活に利用されているものとしては、カサスゲが笠の材料に、クグがくぐ縄に、カンスゲが蓑(みの)や篭(かご)に用いられています。(現実には実用と言うよりお土産用)
しかしカンスゲは、「寒菅」と呼ばれるくらい、冬も常緑で、一年中きれいな葉色を保っています。寄せ植えや、庭植えに最適、ということで斑入りの品種がちゃんと売られています。
葉は5〜10mmと幅広く光沢があり、厚くて丈夫なのでうっかり手で引き抜こうとすると手を切ることもあります。
2010年12月12日
コチョウランペン画
花の構造
2010年12月10日
肩こり
こういう細かい絵を日常的に描いていると、「肩こり」はもう、職業病のようなものです。数年前に、ある朝目が覚めると突然右手右足がしびれていて、その時は寝方が悪かったのかと思ったのですが、数日経っても良くならなくて、近所の脳神経外科に行ったら即、脳MRIを勧められました。
結果は特に異常なしでしたが、しびれが直りません。もしや血管に異常があるかも、といくつかの病院をまわりましたがやはり、異常なし。それで気分を変えてプールに通うことにしました。
海辺の育ちですからもちろん泳げます。でも、習ったことはなかったのでコーチの指導はすごく新鮮。楽しく泳いで3年たつと、しびれが気にならなくなってます。やはり筋肉を鍛えることが大切ですね。
今年の目標は最低週2回泳ぐことと毎日ストレッチをすること。今もパソコンに向かって、あいまあいまに背中や首を伸ばしています。
結果は特に異常なしでしたが、しびれが直りません。もしや血管に異常があるかも、といくつかの病院をまわりましたがやはり、異常なし。それで気分を変えてプールに通うことにしました。
海辺の育ちですからもちろん泳げます。でも、習ったことはなかったのでコーチの指導はすごく新鮮。楽しく泳いで3年たつと、しびれが気にならなくなってます。やはり筋肉を鍛えることが大切ですね。
今年の目標は最低週2回泳ぐことと毎日ストレッチをすること。今もパソコンに向かって、あいまあいまに背中や首を伸ばしています。
2010年12月09日
危険な動物
2010年12月08日
野外調査における事故対策カット


先日画材屋さんで、鳥の調査研究をしていらっしゃって、最近絵も描き始めた方に偶然お会いしました。色鉛筆で、見事に描き込まれた細密画です。でも、額入れをしてる画材屋さんの様子がおかしい。絵から目をそらすようにして作業をしています。どうしたの、と聞くと、
いやー、僕はこういうの全くダメなんですよ〜
絵を見ると、鷹が蛇を捕まえて、頭を食いちぎり、胴体だけを運び去ろうとしていました。地面に残された、食いちぎられた蛇の恨めしそうな眼・・・
しばらくして本人がいらっしゃったのでお話を聞くと、実際に鷹は捕らえた蛇の頭をちぎってから運ぶそうです。(運ぶ最中で逆襲されないように)子供のために餌を巣に運んでいるのですから、鷹の側にとっては当然です。(全く知りませんでした)
で、私も蛇の絵は描いたことがあります。理科大で新入生のために配る「野外調査における事故対策」という小冊子のカットを描きました。その時、危険な動植物ということで、筆頭にあげられたのがハブ、マムシです。結構気に入っていたので表紙にして欲しかったのですが、事務方から気持ちが悪いから止めて欲しいと言われて、結局表紙は蜂になりました。