2010年10月01日

赤磐市中央図書館宝箱搬入

2010赤磐ボード展.jpg

赤磐市の中央図書館には、地域の歴史や活動を紹介するために、いくつかのショーケースが置かれています。その中に、一般に開放されているケースが一つあって、地域で活動するグループや個人の作品を月替わりで展示しています。

10月は、私が講師を務める赤磐市の公民館自主講座・植物画の受講生さんの小品展で、参加者は13名、11月の公民館祭りにむけた案内状に使用された原画を飾っています。

平成の大合併の際に新築された図書館は、明るく、ゆったりとしたスペースで、とても気持ちのいい空間です。私は今現在は赤磐市民ではありませんが、普通に本を借りることもできます。(新規購入のリクエストはできません)一人10冊まで借りられるので、出かけたときには自分と家族のカードを使って、20冊くらい一度に借りてくることもあります。

今回の写真は携帯電話で撮りました。実は携帯を持つようになって4年目ですが、写真を撮ったことはほとんどありません。構図が今ひとつ上手くとれなくて、なんだか傾いた写真になりました。

逆光で写りも悪いですが、雰囲気はわかりますよね? 私も、先日理科大学の観察会で描いたセンニンソウとサザンカ、近所の空き地に生えていたヒレタゴボウの絵を展示しています。お近くへおいでの際は、ぜひお寄りください。(引っ越しの挨拶みたいですが)
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2010年09月28日

フランス語教室 時事フランス語

先日からの、フランス語教室のお話しです。
応用クラスは時事フランス語。大学の2年生の教科書を使っています。いちおう、基礎的な文法は修了している方むけです。今年のテキストは、以前NHKのラジオ講座を長く担当していた、加藤晴久さんが書かれています。始めてまとまった文章を読む学生向けなので、とてもわかりやすく書かれています。
教室では、本文を聞いて、読んで、簡単な日本語の説明の後、内容に関する質問や思ったことなどを3〜4人のグループで話し合います。
下記の文は、先週のテキストの日本語訳です。(訳は前もって配られます)
内容はヴァラエティに富んでいて、けっこう雑学的に楽しめます。
たまたま教室にはワインのエキスパートがいるので、細かい突っ込みもいっぱいあって、議論が盛り上がりました。

シャンパーニュとシャンペン

シャンパーニュ地方には、2000年前からブドウの木があります。そこで作られるワインは、18世紀以降、世界中に知られています。当時、シャンパーニュ地方のブドウ畑の面積は、50000ヘクタールでした。
 19世紀、シャンパーニュ地方のブドウ畑は、65000ヘクタールとなり、最も広大になりました。しかしながらその後、2度の大災害に見舞われます。一度目は1894年(1864年のまちがい?)、フィロキセラ(ブドウ根アブラムシ)による虫害によって、ブドウの木が壊滅的な打撃を受けました。ついで、1914年から18年の戦争で、シャンパーニュ地方は戦場となりました。しかしながら、その間もブドウの収穫は続けられます。これらの4年間に、それでも1000万,1100万,1600万,1700万本のワインが製造されました。
 その後1959年まで、年間1500万〜4200万本が販売されます。そして、販売数は次第に増加します。1960年には5000万本、1970年は1億200万本、1980年は1億8000万本、1990年は2億3700万・・・・おそらく2000年の祭典のために、3億2700万本が1999年に販売されたと思われます。
 2000年以降も、注文は増加しています。最高は、2007年の3億3900万本。2008年の販売数は3億2200万にのぼり、うち1億4000万本が190カ国以上に送られました。最終的に、日本には年間900万本が輸入されました。
 しかし、喜んでばかりはいられません。数年後には注文はこなしきれなくなるでしょう。今日、シャンパーニュ地方のブドウ畑は33500ヘクタールにすぎません。最高でも、年間生産数は4億1200万本でしょう。このため、ブドウの栽培面積を3000ヘクタール増やそうという動きがあります。今、新しい敷地の境界を定める試みがなされています。すべては厳重に管理され、目下のところ結論は秘密にされています。実際、選ばれた希少な土地の値段は跳ね上がるでしょう。この新しい土地で作られたシャンペンを味見できるのは2021年ごろになります。

朝日出版 時事フランス語2010 より
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2010年09月25日

サザンカ 実

サザンカ実.jpg

サザンカの実です。緑〜赤へ色変わりするところがおもしろくて、完全に熟する前に描いています。このタイプの色変わりは、透明水彩絵の具の得意とするところ。始めに下部の緑を塗っておいて、乾いたら上部の赤茶色を塗ります。右側の茶色い部分はたらし込み(前に塗った絵の具が乾かないうちに、別の色を塗ります)です。絵の具が塗れているので、自然に色が広がってゆきます。
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2010年09月24日

センニンソウ 彩色

センニンソウ.jpg

先日のセンニンソウを彩色しました。白い紙に白い花ですので、あまりぱっとしたものではありませんが。花の色は基本的に紙の色(つまり何も塗っていない)です。影になるところだけ、薄いグレー(プルシャンブルー+黒)で塗ってあります。
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2010年09月22日

フランス語岡山教室

岡山駅西口徒歩3分。済生会病院斜め前の岡山コープオルガビルで開いている、フランス語講座のお知らせです。教材は毎年4月に新しくなりますので、全くの初心者の方は来年春からの受講をおすすめしますが、大学やラジオ講座などで少しでもフランス語を学んだことのある方でしたら、10月からでも大丈夫です。

初級クラスは、会話中心。例えば家族のことについて、年齢や性格、体格など身近なことをグループで話し合います。文字で見ればとても簡単な台詞ばかりですが、実際に誰かに話すとなると意外に難しいものです。歌詞をを覚えるように、何度も繰り返して練習します。そして今なら、一緒に授業を受け持っているネイティブのフランス人から、発音の特別レッスンを無料で受けられます。

応用クラスは、一話完結の時事フランス語。1年以上フランス語を学んで、基礎的な文法を修了している方が対象です。学生のようなノルマはありませんので、お気軽に参加してください。

しばらくフランス語をお休みしていた方は、2クラス同時に受講することもできます。

まずはこの記事にコメントでご連絡ください。
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2010年09月21日

写真の背景

絵を描くための参考資料として写真を撮る場合、背景に余分なものを撮さない、というのは大前提ですが、同様に背景色にも気を遣うといっそう使いやすい写真が出来上がります。下の二つの写真は、センニンソウを写したものですが、背景の違いでわかりやすさがまったく違います。

センニンソウ写真.背景白jpg.jpg

センニンソウ写真背景黒.jpg

ふつう、色彩を見るためには背景はグレーが良いのですが、白い花では形がぼやけてしまいます。花の後ろに黒い厚紙をたてて撮すと、おしべやめしべなどの細かい部分もしっかり映ります。これで拡大してプリントしておくと、老眼でも大丈夫です!

(ちなみに私は裸眼0.04の極端な近視です。そのうえ最近は老眼が入ってきたので、もう大変。めがねのレンズを毎年交換して、対応しています。)
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2010年09月18日

岡山理科大学 秋の観察会

今日は理科大学で秋の観察会。保護者を交えての就職説明会にぶつかって、学内に駐車場がありません。岡山駅から出ている、理大行きのバスを利用して、来てくださった方に感謝! 最初駐車場が使えないと聞いたとき、参加者が集まるかどうか心配したのですが・・・・例年のように32名が参加。にぎやかな観察会になりました。

今回の散策エリアは2号館周辺から岡山大学の演習林です。
時期的に、ヒガンバナを期待していたのですが、今年の猛暑で開花が遅れています。そのうえ、例年より早い草刈りで、足下の花は全滅状態。かろうじて法面のハギ、タデ、ヒメジョオン、通路のサザンカ(実)、センニンソウ、メタセコイヤの実などを採集しました。

ハギ写真.jpg ハギ

メタセコイヤ実写真.jpg メタセコイヤ

サザンカ実写真.jpg サザンカ
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2010年09月17日

アタリをとる ということ

先日最初に描くのは花から、ということですが、その前に何をどのくらい描くかをきめておかねばなりません。このように、描く対象をおおまかに、紙の上に位置取りすることを「アタリをとる」といいます。

例えば先日のトウガラシの場合ですと、

トウガラシアタリ小.jpg

@ 絵の中心になる中央の実がぴったり入る四角を、画面の中心より少しずれた位置に描き、ます。
A 実の大きさをディバイダーではかり、大まかな形を薄く描きます。
B ディバイダーを使って、左側の実の枝が茎に付いている点をきめます。
  ディバイダーは水平、垂直に2度はかると、正確に測れます。
C 同様に右上のつぼみの付け根の点をきめます。
D @〜Bをつないで茎を描きます。
E Bの延長で花を描きます。
F @とBの間にある、葉が付いている節の位置を、きめます。だいたいの目分量です。
G 上下左右、一番外側まで伸びている葉の先を、茎の付け根からディバイダーではかり、 位置をきめます。(アタリで描かれている線が葉の主脈になります)

これで、大まかな骨組みができました。この骨組みにふくらみを持たせて、それぞれの葉や実の輪郭線を描いていきます。
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2010年09月15日

どこから描き始めるか?

答えは変化しやすいところから。
ふつうは、「花」です。

もちろん、最初に全体の構図を決めます。私は最近写真を撮ります。何枚か撮って、気に入ったものをトリミングして、A4サイズでプリントアウトします。この時描かない部分はできるだけカットするので、できあがりの構図そのままを見ることができます。で、その写真を参考に大まかなあたりをつけてからスケッチを始めます。

トリミングしたトウガラシ写真小.jpg

こちらは、先日の写真をトリミングしたものです。
写真では、細かい部分はわかりませんから、やはり線描きするときには実物を見て描きます。でも、この写真はあとで彩色するときに大変役に立ちます。というのも、花はもちろん、葉も、翌日になるとたいてい向きが変わっているからです。その都度描き直していたのではいつまで経っても描き終わりませんので、適当なところで(構図的に見栄えの良いところで)見切って描いてしまいます。

たいていはまずペン画を描いて、それをトレースして彩色画を描くのですが、トレースは大まかな輪郭線だけで、細かい部分はすべてもう一度スケッチをし直します。すると、元の花はつぼみが開いていたり、葉の向きが変わっていたりしますので、多少修正をして、描いていきます。



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2010年09月11日

トウガラシペン画

トウガラシ小.jpg 9月15日朝日新聞掲載予定

トウガラシはなす科です。なすは下向きに実が付きますが、トウガラシは上向きです。よく似たピーマンも下向き。もちろん、重力の関係で、大きななすを上向きに支えるのはちょっと力がいります。トマトも下向き。小さなミニトマトも下向きです。

さらに、トウガラシの花は上に向いているのもありますが、横を向いたり、下を向いたり、いろいろな方向を向いて咲きます。でも、実はみんな上を向いています。観賞用には実が上を向いていた方が見栄えがよいから、品種改良されてしまったのでしょうか?
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2010年09月10日

トウガラシ写真

トウガラシ写真小.jpg

色とりどりの実がかわいい、トウガラシです。観賞用ですので、食べられません。先に小さな白い花がついています。なす科の花は、「千にひとつもあだ花がない」と言われるように、時間をずらして少しずつ咲くので、無駄なく結実します。熟し加減が違うので、白から黄、橙、赤と様々な色が楽しいですね。花は白で、目立ちませんが、ちょうどいい具合に咲いている枝がありました。絵を描くために、周りの枝を何本か、切り落としています。
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2010年09月09日

リンゴツバキペン画

リンゴツバキ小.jpg 9月8日朝日新聞掲載

写真で見ると綺麗な赤なのですが、白黒にするとちょっとおもしろみのない絵になりました。やはりこれは、ぱっくり割れて中身の見える部分図をかきたした方が良かったですね。

我が家にも何種類かツバキがあります。花屋さんで買ったのもあれば、知り合いの家からもらってきたものも。苗で買う場合は、植木屋さんが植えやすいように根を切って、丸く形作ってありますので、穴を掘って埋めるだけですから簡単です。でも、実際に植わっている木となると・・・・・  
一度、こぼれ種から大きくなったヤブツバキを頂きに行ったことがあります。すでに1m位の高さになっていましたが、まあ、乗用車に十分乗るよね、と主人といっしょに気軽に出かけ、根を掘るところから始めましたが・・・・はい、考えが甘かったです。

こぼれた実から出た根は地中深く伸びていて、掘っても掘っても太い根がまっすぐ下へつながっていて、大変な作業になりました。結局腰の深さくらいまで掘ったところで真ん中の太い根を切って、周囲の根をたばね、大汗かいて梱包しました。

大変な苦労をして植えたヤブツバキですが、いまでは私の背より大きくなって、毎年鮮やかな赤い花を咲かせています。

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2010年09月07日

東京へ行ってきました

月・火と一泊二日で、久しぶりに東京へ行ってきました。目的は、来年3月に平凡社から出版予定の、「カヤツリグサ科植物図鑑」の打ち合わせ。すでに本文は出来上がっているのですが、前後の形態の説明や索引、文献などをふくめた、全体図(台割りといいます。)を調整しました。なにせ800ページにもなる大作ですから、そのために専門の方がつきます。
私自身はもうすべての図は描いてしまったので、印刷用に構成された図をチェックするだけです。こちらはまだ3分の1くらいしか作業が進んでいないので、これから順次送られてくることになっています。なんにしろ、日本では50年ぶりの図鑑になるということで、責任重大です。

図鑑はモノクロで、彩色画は載らないのですが、今年はササノハスゲの彩色画を日本植物画倶楽部の展覧会に出品するつもりです。

ササノハスゲ写真小.jpg
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2010年09月06日

リンゴツバキ

リンゴツバキ小.jpg

リンゴツバキ(実)

リンゴツバキの実をいただきました。これで、直径5cmくらい。大きいものでは8cmくらいになるそうです。ヤブツバキの変種として扱われています。別名ヤクシマツバキ。
屋久島原産。四国太平洋岸、九州南部、沖縄に自生。もちろんこれは岡山で、栽培している人からいただきました。

熟すと真っ赤になって、ほんとにリンゴのようですが、食べられません。でも、中の種は普通のツバキよりも小さくて、皮が異常に分厚くなっているだけです。分厚い皮が何の役に立っているのかはよくわからないのですが、虫の被害は防げそうです。

さて、こういう枝ものを描くときは、できるだけ自然な状態に見えるように固定するのに苦労します。葉っぱで隠れて見えませんが、枝を固定しているのはドライヤーを固定するための台です。高さが変えられるので便利です。切り口には水の入ったキャップをつけて、園芸用のワイヤー入りテープで固定します。右上の葉は、実がよく見えるように、少し角度を変えてテープでとめてあります。

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2010年09月04日

参考図書

 最もよく見る本は、北驫ルから出ている「牧野新日本植物図鑑」。とくに、野生の植物を描くときには、必ず、描く前に細部を確認します。昭和36年に発行された本ですが、1冊で3896種が白黒の線画入りで解説されている図鑑は他にありません。この図は牧野富太郎博士自身が描いているものもありますが、他にも水島南平氏、山田壽雄丙氏木本幸之助氏の3人の画家が描いています。
 単純に考えただけでも一人平均1000種描いているわけで、それを植物採集の段階から、しかも花も実も描くためには季節を変えて採集しなければならないわけですから、どれほどの時間と労力がかかったかと思うと気が遠くなります。

 数年前に、高知の牧野植物園に行きましたが、そこには原画や実際に牧野博士が使われた画材などが展示されています。牧野博士の線画は、面相筆と墨で書かれています。最も細いところを描く筆は、毛が3本しかないという、極細の筆です。
 近年はパソコンの普及で、ばらばらの紙に描いた絵を画面上で切り貼りして一つのページにまとめ上げるのが普通ですが、当時はトレーシングペーパーに描いた絵を文字通りはさみとのりで切り貼りして、編集をしていました。(切り貼りした原稿も展示されていました)

 NHKの龍馬伝で今年の高知は観光客数が飛躍的に伸びているそうですが、牧野植物園もぜひ訪れて欲しいです。
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2010年09月03日

ベニバナサワギキョウ下絵

ベニバナサワギキョウ下絵小.jpg

ペン画を描き終わった翌日、ふとみたら上側のつぼみが二つ、咲いていました。奥のわき芽も少し伸びています。ずっと部屋の中に置いているので、ちょっとひょろひょろした感じです。でもまあ、花が増えてより華やかになったし、見た感じもすっきりしたので、彩色画用に下絵を描き直しました。そろそろ本腰を入れて塗ってしまわないと、今度は下側の花が枯れてしまいそうです。
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2010年09月01日

ベニバナサワギキョウペン画

ベニバナサワギキョウ小.jpg
9月1日朝日新聞掲載

サワギキョウはキキョウの仲間です。以前にも書きましたが、キキョウの仲間は雄しべが先に熟します。雄しべの花粉がすっかりなくなってしまってから、雌しべが熟して、他の花の花粉を受けて受粉します。サワギキョウの雄しべは、花びらの真ん中に立ち上がっている、曲がった管のようなものの先端に収納されていて、外からは見えません。管の先からは細い糸の束が見えているだけです。この糸は花粉につながっていて、ここを虫が刺激すると、中から花粉があふれ出してくるのです。(ここから先は虫眼鏡がないと見えません)

この絵を描いたとき、花はまだ開いたばかりで、部屋の中には虫もいなかったので、筒の先は毛だけが見えています。


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2010年08月31日

心惹かれる絵

花の絵本表紙.小jpg.jpg

植物画を描き始めて間もない頃、母の知人からこの本を頂きました。ご自身も絵を描いていらっしゃって、家にはその方が描いた色紙が飾ってありました。私が花の絵を描いていると言うことを母から聞いて、この本を持ってきてくださったのです。

著者は人事院総裁を務めていた佐藤達夫氏。忙しい公務の間に描きためた絵と随筆をまとめたものです。ほとんどの絵は白黒のペン画で、実際の植物を細密に写生しています。

花の絵本キキョウ小.jpg

シンプルな構図と誠実な細密描写です。
添えられたエッセーを読むと、一心にスケッチする著者のむこうに、揺れている花が見えるような気がして、しばしぼんやりしてしまいます。それがなんとなくいい気分で、こういう状態が「心惹かれる」ということじゃあないかと、思っています。




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2010年08月30日

描き終わったあと

教室では、毎月課題の花として、たいていは鉢植えの花(時々切り花)が一人ずつ用意されています。2週間で下書きをして、つぎの2週間で色を塗って、そのまたつぎの2週間で仕上げをするときにはその花は終わって、また次の花が来ることになります。

でもって、描き終わった花をどうするかというと、宿根草の場合は鉢を植え替えたり、花壇に植えたり、人によって様々です。私の場合、以前は義父が植木職人をしていたので、「里子」に出していました。大きくなって帰ってくるんだよ〜!?といって。実際、次の年には一回り大きくなった、見事な鉢植えになって帰ってきていました。(もちろん花の時期が終わったらまた義父の家に帰ります)

でも、3年前に義父が亡くなってからはこの手は使えなくなったので・・・できるだけ庭に植えているのですが、耐寒性のないものはそういうわけにも行かず、なかなか大変です。同じように花を持ち帰る生徒さんの話を聞いても、上手に育てられる人(緑の指を持っていると言います)もいれば、毎回「枯れました〜」(茶色の指の持ち主)もいます。

私も忙しさにかまけてなかなか世話をしないので、茶色の指のほうです。しかも今年はこの猛暑。夏前に植えたクレマチスが全滅して、がっかりです。
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2010年08月27日

ベニバナサワギキョウ

ベニバナサワギキョウ.JPG

 私が主催する植物画教室では、毎月一つ、課題の花を決めて描きます。もちろん、必ずしも課題を描かなければいけないというわけではありませんが、一応お手本の絵やら小さな塗り絵で彩色練習とかをしますので、8割くらいの生徒さんはその花を描きます。花はいつも赤磐市の矢部花園さんにお願いして、仕入れてもらっていますが、一人一人に必ず花があるようにするので、数をそろえてもらうのが大変。とりあえず予算はこれくらいで、と決めてあとは市場で下見をしている時に携帯で連絡してもらったり、生産者に直接電話してもらったりと毎月月末は来月の花を決めるのにばたばたしています。
 で、昨日仕入れてもらったのがこれです。電話で「サワギキョウ」が出てるよ、と聞いて即決で決めたのですが、花色が紅色! 実物を見てびっくりしました。私の中ではサワギキョウは紫ですから。岡山では自然保護センターの湿原で見たことがあります。
 こちらは北米原産だそうです。
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