2010年12月16日

スゲ

スゲガサ・ミノ・写真.jpg

今年の10月に名古屋の東山植物園で行われた「日本の固有植物の植物画展」にカンスゲを出品しました。来年は平凡社から、日本のカヤツリグサ科図鑑も出版される予定です。それで少し、スゲにまつわる雑学をお話ししたいと思います。

スゲの仲間は花が地味です。ですから、園芸植物などにはあまり利用されていません。たまに帰化植物の「シュロガヤツリ」が庭などに植えられているのを見ますが、ごくたまにです。


実も食べられません。生活に利用されているものとしては、カサスゲが笠の材料に、クグがくぐ縄に、カンスゲが蓑(みの)や篭(かご)に用いられています。(現実には実用と言うよりお土産用)

しかしカンスゲは、「寒菅」と呼ばれるくらい、冬も常緑で、一年中きれいな葉色を保っています。寄せ植えや、庭植えに最適、ということで斑入りの品種がちゃんと売られています。

葉は5〜10mmと幅広く光沢があり、厚くて丈夫なのでうっかり手で引き抜こうとすると手を切ることもあります。

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2010年12月12日

コチョウランペン画

コチョウラン・ミモレ小.jpg 12月15日朝日新聞掲載予定

ずい柱の拡大図を描いてみました。見れば見るほど変な形です。花粉の固まりが2個しかないので、確実に運んでくれる虫を選びます。(つまり、誰でもいいというわけではなくて、ある特定の虫でないとダメなんですね) だから、ランの花は長〜く咲いて、自分にあう虫をひたすら待ち続けるわけです。
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花の構造

コチョウラン 花の構造.jpg

コチョウランのドアップです。
中心に見える突起は、雄しべと雌しべがいっしょになった「ずい柱」と呼ばれるもの。先端の目玉のように見えるのは花粉のかたまりで、2個あります。めしべは花粉のかたまりの裏側にあるので、この角度からは見えません。

正面から見ると虫の顔に見えます。ずい柱の下には、他の花びらとはずいぶん形の違った唇弁と呼ばれる花びらがあります。これも、中央に黄色に赤い斑点のある突起があります。ランの仲間にはたいていこの突起がありますが、種類によって違ったものになります。

植物画を描くときには、こういう細部をよく見ておくことが大切ですが、最近はカメラの性能が良くなって、便利になりました。
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2010年12月10日

肩こり

こういう細かい絵を日常的に描いていると、「肩こり」はもう、職業病のようなものです。数年前に、ある朝目が覚めると突然右手右足がしびれていて、その時は寝方が悪かったのかと思ったのですが、数日経っても良くならなくて、近所の脳神経外科に行ったら即、脳MRIを勧められました。
結果は特に異常なしでしたが、しびれが直りません。もしや血管に異常があるかも、といくつかの病院をまわりましたがやはり、異常なし。それで気分を変えてプールに通うことにしました。

海辺の育ちですからもちろん泳げます。でも、習ったことはなかったのでコーチの指導はすごく新鮮。楽しく泳いで3年たつと、しびれが気にならなくなってます。やはり筋肉を鍛えることが大切ですね。

今年の目標は最低週2回泳ぐことと毎日ストレッチをすること。今もパソコンに向かって、あいまあいまに背中や首を伸ばしています。

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2010年12月09日

危険な動物

アシナガバチ.jpg  ヤマカガシ.jpg

表紙になったアシナガバチとヤマカガシ。ヤマカガシは、子供の時住んでいた家の地下に住んでいました。きれいな模様で、あまり怖いという印象はありません。兄がしっぽを持って振り回し、噛みつかれたので退治されてしまいましたが。

ちょっとかわいい顔になっているのは、私が好感をもっているからかもしれません。
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2010年12月08日

野外調査における事故対策カット

ハブ.jpg   マムシ.jpg

先日画材屋さんで、鳥の調査研究をしていらっしゃって、最近絵も描き始めた方に偶然お会いしました。色鉛筆で、見事に描き込まれた細密画です。でも、額入れをしてる画材屋さんの様子がおかしい。絵から目をそらすようにして作業をしています。どうしたの、と聞くと、

いやー、僕はこういうの全くダメなんですよ〜

絵を見ると、鷹が蛇を捕まえて、頭を食いちぎり、胴体だけを運び去ろうとしていました。地面に残された、食いちぎられた蛇の恨めしそうな眼・・・

しばらくして本人がいらっしゃったのでお話を聞くと、実際に鷹は捕らえた蛇の頭をちぎってから運ぶそうです。(運ぶ最中で逆襲されないように)子供のために餌を巣に運んでいるのですから、鷹の側にとっては当然です。(全く知りませんでした)

で、私も蛇の絵は描いたことがあります。理科大で新入生のために配る「野外調査における事故対策」という小冊子のカットを描きました。その時、危険な動植物ということで、筆頭にあげられたのがハブ、マムシです。結構気に入っていたので表紙にして欲しかったのですが、事務方から気持ちが悪いから止めて欲しいと言われて、結局表紙は蜂になりました。
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2010年12月06日

アブチロン彩色

アブチロン2009.jpg

昨年描いたアブチロンです。
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2010年12月05日

チロリアンランプ

チロリアンランプ小.jpg12月8日朝日新聞掲載予定

アブチロンの一品種 チロリアンランプです。全体図と昨日の花の分解図を描いて見ました。花びらも一枚だけはずしてあります。雌しべを抜くのに苦労しました。先のとがったピンセットを2本使って注意深く分解していくのですが、無理に引っ張ると途中で切れてしまって、良い形になりません。何度か失敗して、ようやくきれいなものができました。
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2010年12月04日

アブチロンの花

アブチロン花分解.jpg

先日のアブチロンの花を分解してみました。
一番外側の赤い部分は がく です。一部を切り取ってみると、中に黄色い花があります。そのまた花びらを1まい取ると、おしべの束があって、その中にめしべが入っています。雌しべの色がおしべにそっくりなので、よくみないと区別が付きません。
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2010年12月02日

ナンキンマメ

ナンキンマメ小.jpg 12月1日朝日新聞掲載

ナンキンマメ  別名ラッカセイ(落花生)

名は体を表すと言います。まさに花が終わると子房柄が地面に潜り,その先が膨らんであの俵型の莢に入った実ができます。 日本へは江戸時代に中国から伝来。中国から来たから、ナンキンマメ(南京豆)です。 ちなみに、私は関西育ちですが、カボチャのこともナンキンと呼びます。

先日のフェイジョアと同様に、こちらも育てている方から頂きました。もちろん、実はおいしく頂きました。食べ方はいろいろあるのですが、私はからごとオーブントースターで焼きました。

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2010年12月01日

今月の花

コチョウラン ミモレ.jpg

コチョウラン  「ミモレ」
JA宮崎中央オリジナル品種。
鮮やかなピンクの花色が特徴です。
『ミモレ』という名前は、スカートの丈をあわらす用語のミモレ丈に由来するそうです。

12月は、お正月の花をかねて、ランを買うことにしています。上手に管理すれば2ヶ月くらいは十分に花を楽しむことができます。昨年も リトルジェムとロマンス という名前のコチョウランを買いましたが、どちらも今年の夏、もう一度花をつけました。「茶色の指」を自称する私としては、快挙でした。

ふつうコチョウランは曲がった支柱で茎を固定していますが、そのままでは形がおもしろくないので、支柱から一度外し、好みの角度になるように固定し直しています。



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2010年11月30日

フェイジョアの実

フェイジョアの実2.jpg

以前に描いたフェイジョアの実、その時はまだ青くて食べられなかったのですが、同じ方から熟した実を頂きました。大きさは小さめの鶏の卵ほどです。切ってみると、サルナシの実に似ています。食べられるのは中央の種の周辺だけ。ティースプーンですくって、一口です。

味はちょっとすっぱいキーウィ?? 新鮮な、野性味のある味で、おいしかったです。
ありがとうございました!
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2010年11月29日

リラックス

植物画展示が終わって1週間。よく、「お疲れでしょう。」と言われるのですが、打ち上げやら後片付けやら、支払やらで相変わらず忙しくて、つかれている暇がありません。

でも、搬出の翌日、3週間ぶりにプールに行ったら、10分泳いだところで溺れそうになりました。背中の筋肉が固くなっていて、腕が十分にまわらず、息継ぎのタイミングをはずしました。
うーん、やっぱり疲れているかも、ということで土曜日は訪問マッサージを頼みました。

もともとは同居の母のためにお願いしていたのですが、いつのまにか母は飽きてしまって、肩こりのひどい私だけがお願いしています。駅前のサロンに努めていた方が個人営業しているので、お値段がサロンの半額、というところがありがたいです。ちゃんとマッサージ用のベッド持参でやってきて、1時間ちょっと。背中が温かくなって、筋肉がほぐれてくるのを感じます。
これで来週はちゃんと泳げるかも!
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2010年11月27日

額装3

2010半田山15.jpg 2010半田山16.jpg

既製の大きさに合わない絵に、オーダーで額を作ってもらうと言うことを前回お話ししました。その場合割高になるということでした。どのくらい高くなるかというと、既製の額の大きさに当てはめたとき、AとBの大きさの間の時、大きい方のサイズの値段になります。

もちろん、どの額でもオーダーできるわけではありません。
左の写真の右上、ムサシアブミがオーダーの額です。

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2010年11月26日

体験講習2

昨日bokoさんのブログのアドレスを掲載しましたが、そのアドレスだと別の記事につながります。(もちろん、右側の記事一覧から体験講習を選んでクリックすると画面は変わりますが。)
一応、直接体験教室のページにつながる アドレスです。
いまひとつ、アドレスの仕組みを理解していない初歩的なミスですみません。

http://ameblo.jp/bokoblog/entry-10715644129.html
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2010年11月25日

体験講習

11月20日の体験講習に参加した、もとサカイ画材勤務、現在ネットの絵ごころショップ店長bokoさんがブログで講習の様子を紹介しています。当日は画材屋で、筆や絵の具の販売をしていたのですが、その後資料を使って実際に本人が塗っています。

彼女のブログのアドレスです。

http://ameblo.jp/bokoblog/page-2.html#main
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額装2

2010半田山14.jpg

マットの形は四角が普通ですが、特別に注文して楕円に切ることもできます。小さめの絵を、コンパクトにまとめるには良い方法です。

もともと楕円の額縁を使うこともありますが、四角い額に、楕円に窓を開けたマットを使うことで雰囲気を出すことができます。中央のビオラは、芯にに黒が挟まれているマット、「タルク」を使っています。すっきりとした、カジュアルな額装になりました。
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額装について

半田山13.jpg

見に来てくださった方からの質問で多いのは、

何で描いているのですか?  
1枚描くのにどのくらいかかりますか?
植物画用の額縁ってあるのですか?

最後の額縁については、特に規則があるわけではありません。が、私たちが描く標本画は背景を描かないので、その分額はシンプルなものを選ぶようにしています。(中身の絵より額縁が目立つようでは本末転倒なので。)
特に、野草などは全体に地味な色のものが多いので、額縁も幅が1cmくらいの細枠で、茶系のもの、マットも薄い茶系にしています。

既製品の額では縦横の比率が合わないときもあるので、その場合はオーダーで作ってもらいます。もちろん、少々割高になりますが、サイズの合わない服を無理して着ても、綺麗に見えないように、少しお金を掛けてもジャストサイズの額に入れた方が、絵が格段に引き立ちます。

今回の展示では、額縁の美しさもずいぶん評価されたました。
晴れ姿を見ていただけて、嬉しいです。

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2010年11月23日

半田山植物画展終了

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2010半田山8.jpg  2010半田山9.jpg

本日半田山植物園での植物画展が終了しました。天候にも恵まれて(少々寒かったですが)、なんと300名の入場者がありました。1週間で堂々の1000名を越えました。(最後の30分はほとんど関係者とその家族ということもありましたが)

本当にたくさんの方に見ていただけて、そして「素晴らしい作品」とほめていただいて、嬉しく思いました。絵を描くことは、楽しいことばかりではありません。描いても描いてもうまくいかない時もあって、落ち込むこともしばしばですが、それでも描き続けるとある日ふっと落ち着くことがあります。

そんなとき、「成長とか、向上とか言うのは坂道ではなくて、階段を上るようなもの」という言葉を実感します。長い停滞期があって、ようやくひとつ上ることができるわけです。
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2010年11月22日

半田山植物園展示明日までです

2010半田山2.jpg  2010半田山3.jpg

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17日から始まった半田山植物園での岡山植物画の会植物画展示、明日はいよいよ最終日です。あいにくの雨で本日の入場者数は65名でしたが、昨日は好天に恵まれてなんと260名。この調子でいくと、1週間で1000名を越える勢いです。

テレビや雑誌で知名度の上がったボタニカルアート、植物画ですが、実物を見る機会はそう多くはありません。また、先日お知らせした先着600名様にカレンダー原画絵はがきプレゼントも、好評のため追加でハガキを準備しました。

私も明日は終日会場にいる予定。紫のコサージュをつけています。お気軽に声を掛けてくださいね!
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