最近とんとご無沙汰のブログです。
忙しい、と言えば忙しいのですが、暇と言えば暇な時間もあったりで。
実際のところ、余暇を何に使うかは自分次第。何もしないのも自分の選択・・・・などと思いつつも、何もしないで一日過ぎると奇妙な罪悪感にさいなまれるのも生来の貧乏性・・・・
ずいぶん前に始めて、中断している フランスの時事紹介を再開しようと思います。
朝日出版社からでている、大学の2年生向けの教科書からです。
実はこの教科書、10年くらい前からオルガ教室(毎週月曜日 初級10:00〜 応用11:20〜 岡山駅西口岡山コープオルガビル 5F)でずっと使っています。毎年4月になると学生が入れ替わる大学と違って、カルチャーセンターでは受講生はあまり変わりません。昨年の教科書を使うわけにはいかないので、同じ形式で話題の変わるこのテキストはとても重宝しています。
今回は有名な、ルーブル美術館のお話
とにかく巨大な美術館として有名ですが、所蔵品の数も桁外れで、そのすべてを展示しておけるわけではありません。それで、過疎に悩む地方都市に分館を作って美術品を貸し出し、観光の目玉にしようというものです。ランスには行ったことがないですが、こんな美術館があるなら、一度は行ってみたいと思いますね。
16課 ルーブル美術館ランス分館
パリには、多くの巨大美術館があります。2000年以降、フランス政府は文化の地方分権を進めています。芸術の大衆化です。
そのため、2010年にポンピドー・メッス・センター、2012年にはランスにルーブル美術館ランス分館がオープンしました。
ランスは、フランスの北部にあります。古い鉱山の町です。ランスの住民は、鉱山の仕事が立ちゆかなくなり、苦しんでいました。町並みもまた、第一次世界大戦中に破壊されていました。
鉱山の活動は、1960年代に不振になり、1990年には完全に閉鎖されます。ランスは多くの失業者を抱え、フランスで最も貧しい町の一つになりました。
ルーブル分館は、有名なグッゲンハイム美術館分館とそこを訪れる観光客のおかげで復興したビルバオのように、産業の危機からからランスを救い出すことができるでしよう。そう、ランスも復興しないはずがない?
ルーブル美術館ランス分館の建築は意表を突くものです。SANAAの妹島和代さんと西沢立衛さんが設計しました。
二人の設計家は、建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞を2010年に受賞しました。また2013年には、ルーブル美術館ランス分館の設計に対して、フランスの優れた建築に与えられる銀の定規賞を受賞しました。
美術館は、かつての炭鉱の上に建てられました。細長い公園の中央に配された、ガラス製の5つの建物から出来ています。内部には、パリのルーブル美術館の作品が展示されます。
ルーブル美術館ランス分館は、2012年12月4日、炭鉱の守護神である聖バルブの日にオープンしました。客の中には、オランド大統領と閣僚、そしてまた多くの炭鉱夫の姿がありました。
ルーブル美術館ランス別館には、多くの外国人が、とりわけ近隣のベルギーから、訪れています。ベルギーのマチルド王妃も訪れました。
開館1年で、入場者はおよそ100万人。大成功です!
2016年02月21日
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